係船
けいせん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
mooring a ship
文例 · 用例
障子の背後は直ぐに縁、欄干にずらりと硝子戸の外は、水煙渺として、曇らぬ空に雲かと見る、長洲の端に星一つ、水に近く晃らめいた、揖斐川の流れの裾は、潮を籠めた霧白く、月にも苫を伏せ、蓑を乾す、繋船の帆柱がすくすくと垣根に近い。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
梢の上から私は歌を空に漂はす、 紆り動く浪を越えて――無数の圃園と荒涼たる大草原とを越えて、 建てこんだ凡ての市街と、群衆に埋まる繋船場と道路とを越えて、 私はこの歌を喜び勇んで空に漂はす、オヽ死よ」 (一九一八、九月十七日)
— 有島武郎 『運命と人』 青空文庫
だが又セエヌ河へ出て見ると、一週間|前から洪水で通船が止つた騒ぎであるに関らず、水に浸つた繋船|場の河岸の其処彼処で黒い山高帽の群が朝早くから長い竿を取つて釣をして居る。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
セエヌ河を渡つてムウドンの繋船場まで行くには二十四五|町あつた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
繋船木曜島南湾、路入濠洲最北関、赤日炎風涼何在、只余熱帯樹陰山。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
その自然の地形はわが長崎港に似たるところあるも、その湾曲の多くしてかつ繋船の自在なるは、同日の比にあらざるなり。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
去濠旬日未看山、身在鵬天鯤海間、新月一痕檣影淡、穏波万頃汽声閑、行雲含雨晴猶暗、游鳥追風去又還、屈指欲知幾週後、繋船南亜尽頭湾。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
帽子峰頭暁繋船、傍渓緑蘇自成氈、更攀石径到山腹、洞内浮来洞外天。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
作例 · 標準
大型船が港に入港するため、係船作業が始まった。
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強風のため、船を岸壁にしっかりと係船する必要があった。
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船員たちは、迅速かつ的確に係船作業を完了させた。
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