手鏡
てかがみ
名詞
標準
hand-mirror
文例 · 用例
あまり鏡というものを見る機会のない私は、ある朝偶然|縁側の日向に誰かがほうり出してあった手鏡を弄んでいるうちに、私の額の辺に銀色に光る数本の白髪を発見した。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
誰か旧|魚河岸の方の側で手鏡を日光に曝らしてそれで反射された光束を対岸のビルディングに向けて一人で嬉しがっているものと思われた。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫
彼は手鏡を取出してつくづく自分を見る。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
讀書にあきると手鏡をとり出し、微笑んだり眉をひそめたり頬杖ついて思案にくれたりして、その表情をあかず眺めた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
丸い手鏡の縁に嵌まって、よく研ぎ澄ました鏡面が、京子の淋しいきちがいの美貌へ近づく。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
すると私の魔術の手鏡が大声をあげてよぶではありませんか。
— 鈴木三重吉 『ダマスカスの賢者』 青空文庫
私が何の秘密でもさぐり出し、さきのことまで見ぬくのはじつはみんな、その小さな手鏡に聞くのです。
— 鈴木三重吉 『ダマスカスの賢者』 青空文庫
手鏡に写してみるとどうみても一流の芸術家だ。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は化粧ポーチから手鏡を取り出し、身だしなみを整えた。
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旅行先で、可愛いデザインの手鏡をお土産に買った。
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手鏡で自分の顔をじっと見つめ、思案に暮れた。
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