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揺らめき

ゆらめき
名詞
1
標準
shaking
文例 · 用例
そこに通り過ぎて行く園芸手の葛岡の姿を見かけ、右手に光る花鋏を見かけ、膝の上に落ちた葡萄の房の重みの量感から、このときはじめて何やらちらりと胸に当るものを覚えましたが、風は蕭々と吹き出し始めて、私の髪の毛といわず草の葉といわず揺らめき始めました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
葉子は往復一か月の余を船に乗り続けていたので、船脚の揺らめきのなごりが残っていて、からだがふらりふらりと揺れるような感じを失ってはいなかったが、広い畳の間に大きな軟らかい夜具をのべて、五体を思うまま延ばして、一晩ゆっくりと眠り通したその心地よさは格別だった。
有島武郎 或る女 青空文庫
発砲のあった家を中心にして、霞のような煙が静々と死体の上を這いながら、来検の通るたびに揺らめきながら廻っていた。
横光利一 上海 青空文庫
三角に折つて肩かけにしたくなりましたのに、それに、それに、いま星のいつぱいな爽かな初夏の夕暮を、あなたのお胸に、それは美しく白いアフガンが揺らめきます。
一名――煙草蒐集家の奇禍 火の点いた煙草 青空文庫
そして、敷物と言わず家具といわず人の肩と言わず、部屋全体に無数の影がゆらゆらと揺らめき出した。
ノウトルダムの妖怪 踊る地平線 青空文庫
顔や姿がまったく見えずに、伸びたり縮んだりする足だけ見える湯の妖艶さは、遠い記憶の底から、揺らめきのぼって来る貴重な断片の翻える羽毛のような官能的な柔軟さに溢れている。
――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 夜の靴 青空文庫
中腰になって両手を伸ばしつつ、私の言葉を遮り止めようとして狼狽している態度が、新しく新しく湧き出る私の涙越にユラユラと揺らめき泳いだ。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
みずから貧しくして、偽りに満ち、揺らめきて危うきを知る謙遜なる心が、豊かにして、まことに、金輪際動揺せざる絶対の実在を求むる無限の憧憬である。
倉田百三 愛と認識との出発 青空文庫
作例 · 標準
水面に映る街の光の揺らめきが美しい。
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キャンドルの炎の揺らめきが、ロマンチックな夜を演出する。
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彼女の心の揺らめきが、表情にも現れていた。
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