滲入
しんにゅう
名詞動詞-サ変
標準
permeation
文例 · 用例
然しジツと物の色に滲入る光では無く、軽く物の表に浮ついて動く光である。
— 眞山青果 『茗荷畠』 青空文庫
新しいパンは水分が多くって鬆の中へ水分が充ちているから胃中へ入った時胃液が滲入しないで消化が悪い。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
古いパンは水分が蒸発して鬆の中が乾燥しているから口では唾液を滲入させるし腹では胃液腸液を滲入させるから消化が良い。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
家で製したパンでもあるいは買ったパンでも新しい内は水分が鬆の中に籠っていて胃液の滲入を妨げますから新しいパンは多く焼いて食べます。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
その心持が彼に滲入つた時に、冷たい感覚が彼の背筋の真中を、閃くが如くに直下した。
— 或は病める薔薇 『田園の憂欝』 青空文庫
麓の道を横に辿ってその幅によりこれは只事でないと感じ取った翁の胸には、福慈岳の高さに就ても、その心積もりに相当しんにゅうをかけたものを用意していた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
あの男は癩病患者ででもあったのでしょうか」「いやそれにしんにゅうをかけたようなものさ」とフランボーが云った。
— THE HONOUR OF ISRAEL GOW 『作男・ゴーの名誉』 青空文庫
「へえそれにしんにゅうをかけたものというと、はあて」「なに実は私にも見当がつかないんだ」 かくてフランボーはだんまりのまま惧る惧る何分かの間掘りつづけたが、やがて覚束なげな声でこういった。
— THE HONOUR OF ISRAEL GOW 『作男・ゴーの名誉』 青空文庫
作例 · 標準
水が壁に滲入し、カビが発生してしまった。
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長い年月をかけて、雨水が岩盤に滲入して鍾乳洞を形成した。
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彼の考えは、徐々にチームメンバー全体に滲入していった。
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