鎖港
さこう
名詞動詞-サ変
標準
closure of ports
文例 · 用例
けれども国内の攘夷論はなか/\収まりが付かないで、到頭|仕舞には鎖国攘夷と云うことを云わずに新に鎖港と云う名を案じ出して、ソレで幕府から態々池田播磨守と云う外国奉行を使節として仏蘭西まで鎖港の談判に遣わすと云うような騒ぎで、一切滅茶苦茶、暗殺は殆んど毎日の如く、実に恐ろしい世の中になって仕舞た。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
少なくとも鎖港排外の空気で二百年も麻酔したあげく突然西洋文化の刺戟に跳ね上ったぐらい強烈な影響は有史以来まだ受けていなかったと云うのが適当でしょう。
— ――明治四十四年八月和歌山において述―― 『現代日本の開化』 青空文庫
鎖港の論より海関税全廃・自由貿易の論に至るまで、攘夷の説より内地雑居の説に至るまで、いくばくの日子といくばくの時代を経過したるか、これを想い、これを思えば夢のごとく幻のごとく、処世大夢のごとしの妙句もあたかもこの時代を評するために設けたるものなりというも不可なからん。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
鎖攘、鎖攘(鎖港攘夷の略)――あの声はどうです。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
」「半蔵さん、これでわたしが庄屋の家に生まれなかったら、今ごろは京都の方へでも飛んで行って、鎖港攘夷だなんて押し歩いているかもしれませんよ。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
生前幕府の軟弱な態度を攻撃することに力をそそぎ、横浜|鎖港の談判にも海外使節の派遣にもなんら誠意の見るべきものがないとし、将軍の名によって公布された幕府の攘夷もその実は名のみであるとしたそれらの志士たちも京都の一戦を最後にして、それぞれ活動の舞台から去って行った。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
多くの公卿たちの中には今だに鎖港攘夷を主張するものもあったが、ようやくのことで意見の一致を見たとの話も出た。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
先年の勅使が関東|下向は勅諚もあるにはあったが、もっぱら鎖攘(鎖港攘夷の略)の国是であったからで。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
戦争の影響で、多くの港が「鎖港」状態となり、貿易は深刻な打撃を受けた。
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政情不安のため、政府は一時的に主要な港の「鎖港」を決定した。
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「鎖港」政策は、国内産業を保護する目的で導入されることもあるが、国際的な批判を招くこともある。
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