撲殺
ぼくさつ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
beat to death
文例 · 用例
鴉が下りて来て牛の脊中の赤い紙を牛肉と思ってつつくと、牛は蠅でも追う気でぴしゃりと尻尾ではたく、すると摺粉木の一撃で鴉が脆くも撲殺されるというのである。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
それは家畜|撲殺同意調印法といい、誰でも、家畜を殺そうというものは、その家畜から死亡|承諾書を受け取ること、又その承諾証書には家畜の調印を要すると、こう云う布告だったのだ。
— 宮沢賢治 『フランドン農学校の豚』 青空文庫
「汝音にも聞きつらん、予は白山の狩倉に、大熊を撲殺した黒坂備中、此の方も未だ自分に力を試さん、いざふれ汝と力競べをして見やうか。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
よしやこのまま撲殺すとも、随うべくも見えざれば、得三ほとんど責倦みて、腕を擦りて笞を休めつ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
撲殺して占め損い、遁げんとして馬丁に見露され、書生のために捕えられて、玄関に引摺込まれし、年老いたる屠犬児は、破褞袍を衣て荒縄の帯を〆め、踵の辺は摺切れたる冷飯草履を片足脱ぎて、花崗石の上に平蜘蛛。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
汝等のような蛆虫は撲殺したって仔細は無え。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
それと見て人びとは隠坊に加勢して、蛸を撲殺し、更めて薪を加えて蛸もいっしょに焼いたが、今度はすぐ焼けてしまった。
— 田中貢太郎 『妖蛸』 青空文庫
妖怪より余程怖い馬鹿だもの、今夜はもう意見をするんぢやあないから謝罪たつて承知はしない、撲殺すのだから左様思へ」と笞の音ひうと鳴りて肉を鞭つ響せり。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
作例 · 標準
密室で発見された被害者の死因は、鈍器のようなもので頭部を強打されたことによる撲殺と断定された。
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狂暴な野犬が家畜を撲殺するという痛ましい事件が発生し、地域住民に警戒が呼びかけられた。
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犯人は逆上して近くにあった椅子を振り回し、抵抗する相手を撲殺するという非道な行いに及んだ。
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