薩摩
さつま
名詞頻度ランク #16482 · 青空 1116 例
標準
Satsuma (former province located in the west of present-day Kagoshima Prefecture)
文例 · 用例
午後四時にはもう三代吉の父親の辰五郎が白米、薩摩芋、大根、茄子、醤油、砂糖など車に積んで持って来たので少し安心する事が出来た。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
と家内に一言して、餌桶と網魚籠とを持って、鍔広の大麦藁帽を引冠り、腰に手拭、懐に手帳、素足に薄くなった薩摩下駄、まだ低くならぬ日の光のきらきらする中を、黄金色に輝く稲田を渡る風に吹かれながら、少し熱いとは感じつつも爽かな気分で歩き出した。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
その上体を支えて洗い浄められた溝板の上に踏み立っている下肢は薩摩がすりの股引に、この頃はまだ珍しい長靴を穿いているのが、われながら珍しくて嬉しい。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
薩摩下駄の小倉の緒、太いしっかりしたおやゆびで、蝮を拵えねばならぬほど、弛いばかりか、歪んだのは、水に対して石の上に、これを台にしていたのであった。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
薩摩訛に、あれえ、と云うと、飛上るやら、くるくる舞うやら、ぺたんと坐って動けぬやら。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
恁て可凄くも又可恐き、大薩摩ヶ|嶽の半ばに雲を貫く、大木の樹の高き枝に綾錦の巣を營み、こゝに女を据ゑ置きしが、固より其の處を選びたれば、梢は猿も傳ふべからず、下は矢を射る谷川なり。
— 泉鏡花 『妙齡』 青空文庫
襟は藤色で、白地にお納戸で薩摩縞の単衣、目のぱッちりと大きい、色のくッきりした、油気の無い、さらさらした癖の無い髪を背へ下げて、蝦茶のリボン飾、簪は挿さず、花畠の日向に出ている。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
多磨太は白薩摩のやや汚れたるを裾短に着て、紺染の兵児帯を前下りの堅結、両方|腕捲をした上に、裳を撮上げた豪傑造り。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
薩摩(さつま)の歴史は、日本の近代化に大きな影響を与えた。
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彼は、薩摩の伝統工芸品に魅了された。
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「この焼酎は、鹿児島の薩摩地方で作られたものだ。」
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標準
sweet potato (Ipomoea batatas)
作例 · 標準
この地方では、甘みのある薩摩(さつま)芋が特産品だ。
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彼女は、栄養満点の薩摩芋を使った料理をよく作る。
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「干し芋にするなら、やっぱり鹿児島の薩摩芋が一番美味しい。」
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ウィキペディア曖昧さ回避
薩摩(さつま)
地名
- 元々は、薩摩国の行政地域を意味する言葉。
- 薩摩国 — 日本国内の令制国の一つ。鹿児島県の西半分。
- 薩摩藩 — 薩摩国および大隅国(宮崎県の一部を含む)を領国とする江戸時代の藩。幕末の雄藩の1つ。
- 薩摩 — 薩摩藩の行政地域全体を意味する雅称。すなわち、薩摩国および大隅国の行政地域、また同時に、鹿児島県の行政地域を意味する雅称。これは、これらの地域が、島津氏統治時代、版籍奉還・廃藩置県の明治時代から現代に至るまで、一つのまとまった行政単位として維持され続けて来たためである。
- 薩摩郡 — 鹿児島県(薩摩国)の郡のひとつ。古くは現在の薩摩川内市を含む。
- 薩摩町 — 薩摩郡にあった町。現在はさつま町の一部。
- 薩摩閥 — 幕末明治の一大政治勢力。「元勲」「元老」なども参照。
その他
- 鹿児島県の薩摩に関連・由来する名称。
- 薩摩 (野球チーム) — 鹿児島県鹿児島市に本拠地を置き活動していた社会人野球のクラブチーム。
- 薩摩 (戦艦) — 大日本帝国海軍の戦艦。
- サツマイモ — 「薩摩」「おさつ」などとも呼ばれる。
- 薩摩焼 — 鹿児島県内で焼かれる陶磁器。たんに薩摩とも呼ばれる。
その他
- 薩摩町 (名古屋市) — 名古屋市瑞穂区の地名。
- 薩摩町 (彦根市) — 滋賀県彦根市の地名。古代、薩摩隼人が居住したためという。
- 薩摩氏 — 日本の姓のひとつ。薩摩治郎八等。中先代の乱(青沼合戦)に薩摩刑部の名が見られる。
出典: 薩摩 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0