逃げ足
にげあし
名詞
標準
running away
文例 · 用例
それほど彼らは逃げ足が遅い。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
逃げ足が遅いだけならまだしも、わずかな紙の重みの下で、あたかも梁に押えられたように、仰向けになったりして藻掻かなければならないのだった。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
それでいて実に抜け目なく観察していて、人にその気配が兆すと見るやたちまち逃げ足に移る。
— 梶井基次郎 『交尾』 青空文庫
」「井伏の小説は、実に、逃げ足が早い。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
盗賊は月光を浴びて必死に逃げたが、ぶらつく首が邪魔になるらしく、次第に逃げ足が鈍って来た。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
その隙に盗賊はみるみる遠ざかったので、またあとを追うて行ったが、邪魔な首をふところへ入れてしまったせいか、男の逃げ足の速さはにわかに神か仙か妖か、人間とは思えなんだ。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
だから、逃げ足は渋りがちだったが、銃声に身を伏せた拍子に、北山の捨てた財布が眼にはいった。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
ですから、その最初の間の苦しみというものは、実に想像の外でしたが、併し又一方から申しますと、そうした辛棒のお蔭で、私の逃げ足が絶対にわからなかったのですから、詰るところ差引の損得は無かったかも知れません。
— 夢野久作 『キチガイ地獄』 青空文庫
作例 · 標準
あいつは形勢が悪くなると、昔から逃げ足だけは人一倍早い。
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犯人はパトカーのサイレンを聞くやいなや、驚くべき逃げ足で去った。
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投資家たちは市場の暴落を察知し、逃げ足を速めて資金を引き出した。
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