名人芸
めいじんげい
名詞
標準
masterful performance
文例 · 用例
宇野浩二――川端康成――武田麟太郎、この大阪の系統を辿って行くと、名人芸という言葉が泛ぶ。
— 織田作之助 『武田麟太郎追悼』 青空文庫
今日の世相が書ける唯一の作家としての、武田さんの新しいスタイル――混乱期の作品らしいスタイル――「雪の話」の名人芸を打ち破って溢れ出るスタイルを待望していた。
— 織田作之助 『武田麟太郎追悼』 青空文庫
現代日本の堕落は、生じっか西洋の主観的な生活主義が輸入されて、しかもこれを本質的に理解し得ず、皮相な概念でまごついている時、一方に自家の芸術良心を相殺して、結局西洋流の生活文学にもならず、日本流の名人芸術にもならないところの、似而非の曖昧文学で終ってしまっているところにある。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
一文菓子屋の息子はもう孫が出来て、店先にぺたりと坐って、景品附きの一文菓子を売るしぐさも、何か名人芸めいて来た。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
一文菓子屋の息子はもう孫が出来て、店にぺたりと坐って一文菓子を売るしぐさも、何か名人芸めいて来た。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
一文菓子屋の息子はもう孫が出来て、店にぺたりと坐った一文菓子を売る動作も名人芸のような落着きがあった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
土牛はその気質の上からいつても運命的な作家であつたといふ意味からも画壇の七不思議の一つであつたことは確かである、印象批評が彼を「名人芸だ」とか「神品」だとか言つて、何事も語らなかつたから、一層不思議さはふかまつた。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
名人芸だ」 思わず団十郎が感に堪えかねたように、すだれの中から呟きました。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
作例 · 標準
彼女のピアノ演奏は、まさに名人芸と呼ぶにふさわしいものだった。
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長年の修行によって培われた彼の包丁さばきは、まさに名人芸だ。
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あの落語家の名人芸に、観客は皆引き込まれていた。
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