滑稽味
こっけいみ
名詞
標準
humorous flavour
文例 · 用例
即ちジヤツク・ウオーキイ等によつて映画で紹介されてゐるやうな、歌詞を本位として簡単な音楽を伴奏的につけ、専ら歌詞の滑稽味やエロチシズムやで、大衆を興がらすやうに出来てる「音楽入西洋万才」が、近い未来に於て日本に現れることを予感させる。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
その日の曲目の内に管弦楽で蛙の鳴声を真似するのがあった、それはよほど滑稽味を帯びたものであった。
— 寺田寅彦 『蛙の鳴声』 青空文庫
今の子供らがおとぎ話の中の化け物に対する感じはほとんどただ空想的な滑稽味あるいは怪奇味だけであって、われわれの子供時代に感じさせられたように頭の頂上から足の爪先まで突き抜けるような鋭い神秘の感じはなくなったらしく見える。
— 寺田寅彦 『化け物の進化』 青空文庫
しかし昼間は、あの遠い所でする妙な音はいろいろな周囲の雑音に消されてしまうのか、ただすぐ自分の室のすみでガチャンガチャンと鳴るきわめて平凡で騒々しい、いくらか滑稽味さえ帯びた音だけが聞こえる。
— 寺田寅彦 『病院の夜明けの物音』 青空文庫
しかしこの芝居にはそんな因縁は全然省略されているから、鶏のまねが全く唐突で、悪どい不快な滑稽味のほうが先に立つ。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
小宮君も注意したように恋の句、ことに下品の恋の句に一面|滑稽味を帯びているのがある。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
観世の下手がイヤ味になり、宝生の下手が滑稽味に陥り易いのを見ても二流の主張の相違がわかる。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
大きな顔に不均整な黄斑が少しあるのが、なんとなく滑稽味を帯びて見える。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
作例 · 標準
彼の話には独特の滑稽味があり、いつも笑ってしまう。
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その劇は、悲劇の中にもかすかな滑稽味を含んでいた。
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彼のキャラクターは、その滑稽味で多くのファンを魅了している。
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