渦潮
うずしお
名詞
標準
whirling tides
文例 · 用例
多々桜君霊前その桃が実となり、君すでに亡してふてふ一つ渦潮のまんなかに炎天にたへて咲く花のうごいてゐる八月七日 晴、まさしく大暑、花屋。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
……曇れば波立つ行く春の海の憂欝島をばらまいて海は夏めくいちにち日向でひとりの仕事 柊屋(澄太居)よい眼ざめの雀のおしやべり風は初夏の、さつさうとしてあるけむくむく盛りあがる若葉匂ふなり初夏の風のひかりて渦潮の 自嘲六十にして落ちつけないこゝろ海をわたる五月廿九日 晴。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
案山子いかめしく、それをめぐつててふてふふるさとの花の匂へば匂ふとて 湯田螢こいこい大橋小橋とんでくるみかんお手玉にひとりあそんでゐる窓をあけると風がある青田は涼し 関門風景渦潮ながるゝてふてふならんで―― 鏡子居朝空の鯉幟の赤いの黒いの泳いでゐる五月卅一日 晴。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
渦潮(一九一八―一九三二年) 一九一四年八月にはじめられた第一次ヨーロッパ大戦は一九一七年十一月に終った。
— 宮本百合子 『婦人作家』 青空文庫
深く且つひろい社会の動きと文学の渦潮とは、次第に婦人作家の生活にも波及したのであるが、其の形には個々の婦人作家の生活態度が微妙に映った。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
エドガア・アラン・ポオにあの名高いメエルスツルムの渦潮の恐ろしい記述がある。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
渦潮は崩れ、一勢に引いた。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫
この次のが「渦潮」です。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
例句