羅衣
らい
名詞頻度ランク #7386 · 青空 41 例
標準
thin silk garment
文例 · 用例
丸い肩から流れる線の末端を留めて花弁を揃へたやうな――それも自然に薄紅の肉色を思はせる指、なよやかな下半身に打ちなびく羅衣の襞の、そのひとつ/\の陰にも言ひ知れぬ濃情を潜めてゐるのであつた。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
喜と悩とにおそろしく交る交る襲われて、穉かった昔の羅衣に身を包もうとして、又目を下界に向けるようになるのだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
さうすると姫は孔雀の羅衣を涙のやうにふるはしてやうやく顔を上げました。
— 牧野信一 『嘆きの孔雀』 青空文庫
その時に、美しい少女が、ベトウリヤ第一の美しい少女が、侍女をたった一人連れた切りで、羅衣を纏った美しい姿を、虎のようなホロフェルネスの陣営に運んだのです。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
瑠璃子の心が火のように烈しく、石のように堅くても、羅衣にも堪えないような、その優しい肉体は、荘田の強い把握のために、押し潰されてしまいはせぬか。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
そぞろ歩きの女に、春の齡を問へるに、かをり高き羅衣の袂をふりて急ぎぬ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
彼女は、白い羅衣をまとひ白百合の造花を胸につけ雛芥子の花で飾つたボンネツトを被つたあの夜のまゝの彼女は、月の光りに酔ひ痴れたやうな放心状態のまゝ、小生の片腕に人魚のやうに凭りかゝつてゐます。
— 牧野信一 『女優』 青空文庫
まわりの男も女もみな黒い肌を見せているのに、輿に乗っている女の色だけが象よりも白いので、千枝松も思わず眼をつけると、女はその白い胸や腕を誇るように露わして、肌も透き通るような薄くれないの羅衣を着ていた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
作例 · 標準
舞踏会で彼女は優雅な羅衣をまとっていた。
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薄い羅衣が風になびき、涼しげな印象を与えた。
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日本の伝統的な衣装には、美しい羅衣が数多く存在する。
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