癩
らい異読 かったい・かたい
名詞頻度ランク #25126 · 青空 445 例
標準
Hansen's disease
文例 · 用例
その煙の奥の方から本郷の方へと陸続と避難して来る人々の中には顔も両手も癩病患者のように火膨れのしたのを左右二人で肩に凭らせ引きずるようにして連れて来るのがある。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
丁度、あの接待者聖ジュリアンが、單なる一時的な慈愛では爲し得ないやうな、そしてその原動力として愛、一切の愛、この世のありとあらゆる愛をもつてゐるやうな、崇高な抱擁をその者に與へてやりながら、あの癩病患者の傍に臥たやうに、君は自分と一緒に臥る覺悟が出來てゐるか?
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『或女友達への手紙』 青空文庫
で、往来の人は長々見わすれていた黄金の王子はどうしていられる事かとふりあおぎますと、おどろくまい事かすき通るほど光ってござった王子はまるで癩病やみのように真黒で、目は両方ともひたとつぶれてござらっしゃります。
— 有島武郎 『燕と王子』 青空文庫
しかしまだ癌とか癩病とかコレラとかは相変らず医術の力の外であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
近所に、癩病医者だと人はいうが、漢方医のある、その隣家の荒物屋で駄菓子、油、蚊遣香までも商っている婆さんが来て、瓦鉢の欠けた中へ、杉の枯葉を突込んで燻しながら、庭先に屈んでいるが、これはまたお雪というと、孫も子も一所にして、乳で育てたもののように可愛くてならないので。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
「癩坊主が、ねだり言を肯うて、千金の釵を棄てられた。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
大いのから小さいのから、その蒼白い筋のある、細ら長い、狐とも狸とも、姑獲鳥、とも異体の知れぬ、中にも虫喰のござります葉の汚点は、癩か、痘痕の幽霊。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
そこで、世間で一番|嫌はれてゐる癩病患者をあつめて、人々から石を投げられたり、棒で追つぱらはれたりする気の毒な境涯から、救つてやらうと思ひ立ちました。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
作例 · 標準
かつて不治の病とされた癩は、今では治療法が確立されている。
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医学の進歩により、癩の患者数は減少傾向にある。
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聖書には癩に関する記述がしばしば見られる。
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