老親
ろうしん
名詞
標準
old parent
文例 · 用例
勿論其の当時にあっては予も総べての希望を諦め老親の膝下に稼穡を事とする外なしと思ったが、末子たる予は手許に居るというても、近くに分家でもすれば兎に角、さもなければ他家に養子にゆくのであるから、老親の希望を遺憾なく満足させるは、少しく覚束ない事情がある。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
併し再度出京の目的は自己の私心を満足させんとの希望ではない、衣食を求むるため生活の道を得んがため、老親の短き生先を自分の手にて奉養せんとの希望のためであった。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
ドイツ人がもと族霊たりし兎を殺し食うも同例で、タスマニア人が老親を絞殺して食いしごとく身内の肉を余所の物に做了うは惜しいという理由から出たのだろ。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
且ツ其ノ女ガ他家ニ嫁シテ餘力アル者ト雖モ、其老親ノ扶養ヲ夫ノ資産勞働ニ依頼セシムルコトハ、父母ノ屈從不安ヲ招キ更ニ婦人ヲシテ夫ノ前ニ其ノ人格的尊重ヲ傷クルニ至ラシム。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
則チ婦人ニ老親ヲ負擔セシメザルハ日本古來ノ不文律ニシテ同時ニ婦人々權ノ擁護ナリ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
實男子又ハ養男子ニ貧困ナル老親ヲ扶養セシムルハ歐米ノ贋的個人主義ト雲泥ノ差アル者。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
尤も『浮雲』に由て一躍|大家数に入った二葉亭の成功については老親初め周囲のものは皆驚嘆もし満足もした。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
私は老母とも遠く離れて生活してゐるが、老親を思ふの情と穉孫を愛するの情とは、おのづから別である。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
作例 · 標準
故郷で一人暮らしをしている老親の健康状態が、最近どうも心配でならない。
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都会での生活を諦め、老親の介護のために実家へ戻る決心をした。
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毎月仕送りを欠かさない彼は、周囲から老親思いの立派な息子だと褒められている。
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