病体
びょうたい
名詞
標準
sick body
文例 · 用例
いちばんかいてみたいのは野外の風景であるが今の病体ではそれは断念するほかはなかった。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
種田君の病体では釣革をたよりに立つて居るのが苦しさうであつた。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
東京より以西横浜、名古屋、大阪、神戸、それから紀州、ずつと飛んで熊本に亙つた犯跡の捜査に急しかつた捜査官は、多少の病体をも斟酌することなしに取調を進めなければならなかつた。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
「ですが一番|宜しいそうで、旦那様のような御病体は、是非その、蒸湯に限ると申します。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
日本もフランスも共に病体であり、不安と混乱の渦中にあり、ことに若きジェネレーションはもはや伝統というヴェールに包まれた既成の観念に、疑義を抱いて、虚無に陥っている。
— 織田作之助 『可能性の文学』 青空文庫
病体少しも分らず、でただまあ応急手当に、例の仰反った時は、薬を嗅がせて正気づかせる外はないのです。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
何故なら私は病体の場合ではなくても、その発作に襲はれると、二三十秒の間隔を保つて連続的に少くとも三十回の、その度に割れるやうに花々しい促音といつしよに直角に腹を折り、体は五寸も宙に飛びあがる程の猛烈な嚏に攻められるのが習慣だつた。
— 牧野信一 『「学生警鐘」と風』 青空文庫
そのまま今日も未だ病体で、到底立ち合ひなどは望めなかつたが、せめて天狗流の深厳の気合ひに打たれて、心持を引き立てたく、浅ましい体を杖に縋つてよろめき出たのであつた。
— 牧野信一 『「学生警鐘」と風』 青空文庫
作例 · 標準
長期間の闘病生活で、病体は痩せ細ってしまった。
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病体を押してでも、彼は会議に出席しようとした。
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病体のため、十分な栄養を摂ることが難しい。
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