空転
くうてん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
racing (of an engine)
文例 · 用例
あなたは、まじめな顔をして冗談を言うから可愛い」 冗談ではないのだ、本当なんだ、ああ、あの絵を見せてやりたい、と空転の煩悶をして、ふいと気をかえ、あきらめて、「漫画さ。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
自分のあの「お化け」の絵を、こいつに見せたら、どんな顔をするだろう、とれいの空転の身悶えをしながら、「それを言ってくれるな。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
それらの主義が発明された当初の真実を失い、まるで、この世界の新現実と遊離して空転しているようにしか思われないのである。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
日本人というのは、外国へ行くと足が浮いて、その生活が空転するという宿命を持っているのであろうか。
— 太宰治 『雀』 青空文庫
速力は今ではもう推進器の空転の危険から、ほとんど三マイルぐらいに減じられて、ただ船首を風の方向から転換しないようにのみすべての努力を尽くしていた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
あの不健康な、と言っていいくらいの奇妙に空転したプライドの中に君たちが平気でいつも住んでいるものとしたら、それは或いは、あのイエスに、「汝らは白く塗りたる墓に似たり、外は美しく見ゆれども、云々」と言われても仕方がないのではないかと思われる。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
そこで折角の歴史の媒介は無用となり、歴史の車輪は空転したこととなる。
— 戸坂潤 『範疇の発生学』 青空文庫
なぜなら歴史の車輪が空転したと信じることは、実際に左へ回った車輪を右へ回し戻したと信じることと一つであるから。
— 戸坂潤 『範疇の発生学』 青空文庫
標準
going in circles (of an argument, discussion, etc.)
ウィキペディア
空転(くうてん)は、鉄道車両や自動車などの車両において、車輪(駆動輪)が1回転しても車両が車輪の1周分の距離を進まなくなる(空回りする)ことをいい、車両の正常な運行に支障を来たすことである。自動車などでは空転も滑走も車輪と路面とのグリップが失われる点で共通することから、スリップと呼ばれることが多い。
出典: 空転 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0