届け出
とどけで
名詞頻度ランク #13600 · 青空 34 例
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文例 · 用例
イヤお持帰りになりませんならそれで可う御座います、右の次第を届け出るばかりですから」と大きく出れば、いかな母でも半分落城するところだけれど、あの時の自分に何でこんな芝居が打てよう。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
自分が百円持って銀行に預けに行く途中で、掏児に取られた体にして届け出よう、そう為ようと考がえた、すると嫌疑が自分にかかり、自分は拘引される、お政と助は拘引中に病死するなど又々浅ましい方に空想が移つる。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
星光にすかしてこれを見た時、その時自分は全たく夢ではないかと思っただけで、それを自分が届け出るとか、横奪することが破廉恥の極だとか、そういうことを考えることは出来なかった。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
そこでわたくしどもも賛成して試験的にごくわずか造って見たのですが、それを税務署へ届け出なかったのです。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
これで彼の運命は一旦定まったのであるが、間もなく病気にかかったという牢屋医者からの届け出があったので、その仕置は来春まで延期されて、かれは暗い牢獄のなかで天保六年の春を迎えた。
— 岡本綺堂 『拷問の話』 青空文庫
町役人共も由ないことを届け出たのを後悔した。
— 岡本綺堂 『梟娘の話』 青空文庫
四人の死骸を一度に発見したなどというのは、この村は勿論、江戸の市内にもめったに聞いたことのない椿事であるから、人々はいたずらに慌て騒ぐばかりであったが、それでも型の如く届け出て、型のごとくに検視を受けた。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
『そりゃあ、仰せとあれば遺言状も作りますがね、尤もこれは少し商売ちがいなのだが――併しそれにしても、ひどく悪あがきしなさすぎるじゃありませんか……警察の方にはむろん届け出たでしょうな。
— 渡辺温 『象牙の牌』 青空文庫