衷情
ちゅうじょう
名詞
標準
true heart
文例 · 用例
山の祖神が息子夫妻から衷情を披瀝したらしい言葉を聴いたのは、この姉娘に対する非難めく口振りを通してだけだった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
看護員は実際その衷情を語るなるべし、いささかも飾気無く、「全く、知らないです。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
婦人甘んじてこの命を請け行いて嫁す、其衷情憐むに堪へたり。
— 泉鏡花 『愛と婚姻』 青空文庫
但、醜婦の醜を恥ぢて美ならむことを欲する者は、其衷情憐むべし。
— 泉鏡花 『醜婦を呵す』 青空文庫
お貞がこの衷情に、少年は太く動かされつ。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
看護員は実際その衷情を語るなるべし、聊も飾気なく、「全く、知らないです。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
それらからかの女の魅気は、それを運び出したこっちの衷情を無意識のうちにも取り食って自分のいのちの滋養にしてしまう作用をした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
かつて幡随院長兵衛の劇を見たる時に、われは実に長兵衛の衷情を悲しめり、然れども我は長兵衛の為に悲しむより、寧ろ当時の平民の為に悲しみしなり。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言葉には、偽りのない衷情が込められていた。
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手紙には、亡き母への衷情が切々と綴られていた。
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長年の友情から、お互いの衷情を理解し合っていた。
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