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忘れ去る

わすれさる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
1
標準
to forget completely
文例 · 用例
全く取りかかりの無い空間に向い、疑いそのものとなってわれを忘れ去るのは無限の谷底へ向けて崖から手を放すような不気味さがあった。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
眼の前のこの蝶ちゃんなら、いつかお互に気まずい思いをして一たん訣れてしまったら、やがては忘れ去るときも来よう。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
さうして主意がどうかうといふことよりも「我が俳句」と云ふ一篇があつただけは忘れ去ることは出來なかつた。
長塚節 竹の里人〔一〕 青空文庫
村落の端から端まで皆同一の仕事に屈託して居るのだから其の季節を假令自分が忘れたとしても全く忘れ去ることの出來るものではない。
長塚節 青空文庫
其れはおつぎの姿を忘れ去ることが出來ないからである。
長塚節 青空文庫
彼は前年寒さが急に襲うた時、種蒔く日が僅に二日の相違で後れた麥の意外に收穫の減少した苦い經驗を忘れ去ることが出來なかつた。
長塚節 青空文庫
自分は鶴爺さんの噺から到底其白く打つた点の聚りのやうな花を忘れ去ることが出来ない。
長塚節 しらくちの花 青空文庫
神を離れし者または神に背ける者は神を忘れ去る者であって、神を怨み得ないのである。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
作例 · 標準
辛い過去の記憶は、できることならすべて忘れ去ってしまいたい。
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彼女は、長年の苦労をようやく忘れ去ることができた。
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時間の経過とともに、些細な悩みは自然と忘れ去っていくものだ。
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