縫い糸
ぬいいと
名詞
標準
sewing thread
文例 · 用例
そこがまた塾生たちにとって、たまらぬいいところらしいが、僕は昔から、身体の立派な女を見ると、大鯛なんかを思い出し、つい苦笑してしまって、そうして、ただそのひとを気の毒に思うばかりで、それ以上は何の興味も感じないのだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
」とタネリが云いましたらおっかさんは太い縫糸を歯でぷつっと切ってそのきれはしをぺっと吐いて云いました。
— 宮沢賢治 『サガレンと八月』 青空文庫
靴の縫糸用のロウ、そういったものを使った話もあるくらいで、人間の浅ましさにはあきれるばかりです。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫
出ようと思う間に、立てかけた膝をおろして、一針でも二針でも縫糸が先へ出るが常である。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
」 士官学校の馬術の教官で、縫糸を一本手綱にしただけで自由に馬を走らせるという馬術の名手の高橋大尉は、本当にうらやましそうに言った。
— 大杉栄 『自叙伝』 青空文庫
その雑嚢のなかに詰めておいた品物の名をここに列挙すると 繃帯、脱脂綿、メンソレータム、ヒロポン、ズルファミン剤、オートミイルの缶入、炒米、万年筆、小刀、鉛筆、手帳、夏シャツ、手拭、縫糸、針、ちり紙、煙草、マッチ、郵便貯金通帳、ハガキ、印鑑 これだけが、うまく詰めこんであった。
— 原民喜 『原爆回想』 青空文庫
」 愕然として暗い行燈の下を見ると、女は縫糸の一端を糸切歯で噛みながら、竜之助の面を流し目に見て笑っています。
— 小名路の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
裏の薮から、篠笹を切ってきて、それに母の裁縫道具の中から縫糸を持ち出して道糸をこしらえては、鈎を結んで出て行った。
— 佐藤垢石 『小伜の釣り』 青空文庫
作例 · 標準
この布に合う色の縫い糸を探している。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
縫い糸が絡まってしまい、ミシンが止まってしまった。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
強度の高い縫い糸は、丈夫な衣類を作るのに欠かせない。
Illusions AI · gemini-2.5-flash