孵す
かえす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to hatch
文例 · 用例
細かい泡粒を赤い嘴で噛んで、皮丈を吐きすてる紅雀や、大豆程の卵を生んでは一生懸命に孵すカナリヤの母親なぞを可愛がって眺めますのは、私の一番大きい楽しみでもあり、悲しい時の慰めでもありました。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
『縱令、それが全く卵を孵す邪魔をしないにせよ』と云つて鳩は、『それにしても、私は晝夜蛇を見張らなければならない!
— ALICE'S ADVENTURES IN WONDERLAND. 『愛ちやんの夢物語』 青空文庫
実際、神業に近い技術をもつ技師君は鶏卵をあひるの卵の中に移しかえ、それを孵す実験をやっている。
— ――空想半熟卵―― 『オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク』 青空文庫
そして善良な牝鶏が専心に卵を孵すように、二人の若い恋人の物語を育ててやった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
それを忠実に抱き、愛熱で孵す時に、希望に翼が生えて生れることを、彼は知っていた。
— 第一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
頼朝は平家に捕われて、伊豆の配所に二十年の歳月を、行い澄まし、北条時政の娘、政子に眼をつけて、恋の巣に大望の卵を孵す長計を立てている。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
地車のとどろと響く牡丹かな 牡丹という花は、夏の日盛りの光の下で、壮麗な色彩を強く照りかえすので、雄大でグロテスクな幻想を呼び起させる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
ここで、冒頭に戻って同じ言葉を繰りかえす、アメリカで好きな山は何かと聞かれると、一番先きに頭に浮ぶのは、シャスタ山である、それは必ずしも、好きであるからではないが、最も多く心を惹かれる山であると。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
作例 · 標準
親鳥が温め続けた卵が、ついに孵って元気な雛が顔を出した。
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温度管理を徹底し、実験室で無事にカメの卵を孵すことに成功した。
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自由研究でカイコの卵を預かり、毎日欠かさず観察して孵すのを楽しみにしている。
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