黙止
もくし
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
keeping quiet
文例 · 用例
之等の黙止すべからざる温情が亨一の荒んだ心に霑ひを与へた。
— 平出修 『計画』 青空文庫
政府当局ガ陛下ノ地ト人トヲ把テ如此キノ悲境ニ陥ラシメテ省ミルナキモノ是レ臣ノ黙止スルコト能ハザル所ナリ。
— 田中正造 『直訴状』 青空文庫
」「然るに当人乗船致候得者、兼而眩暈之気味に而難儀致候得共、乗船御供被仰付候と申候者、格別之儀と奉存候間、中々御断之願者難申出|黙止居候得共、先月末当月初両度之|乗様しに、御医師中に者指而難儀之者も無御坐候得共、御小姓御納戸之中に者、船中眩暈|嘔逆に而難儀之人も有之候様承及候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
しかるに初代ロムルス王の歿した後ち、市民の黙止難き推戴に依って遂に王位に即いたが、勇悍にして粗野なる人民を統御するには、信仰と法制との力に依らねばならぬとは、彼が夙くより気附いたところであって、彼はその守成策として、主として宗教的典礼を制定して、民をしてこれに依らしめることに努めたものと思われる。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
母の言黙止し難くて、今日山木の宴に臨みつれど、見も知らぬ相客と並びて、好まぬ巵挙ぐることのおもしろからず。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
これに対して法皇は、関東の欝陶黙止難しといえども、義経はすでに誅せられ、ことに今年は造大神宮の上棟、大仏寺の造営等、種々の差障りあるのゆえをもって依然としてお許しがなく、せめては本年だけ猶予せよとお求めになったのである。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫
真に愛を人生に抱くなら、なぜ資本主義文明が、益々人間生活の不平等を造りつゝあるのに、黙止するのか。
— 小川未明 『芸術は革命的精神に醗酵す』 青空文庫
また、みだりに知らない人を信ずることができないという、それ等の事実は、この人生に於て、黙止してすむべきことだろうか。
— 小川未明 『人間否定か社会肯定か』 青空文庫
作例 · 標準
一人静かに黙思する時間は、自分を見つめ直す良い機会だ。
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彼は、窓の外を眺めながら、しばらく黙思にふけっていた。
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突然の悲報に、皆、言葉を失い黙思した。
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