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買い手

かいて
名詞頻度ランク #13385 · 青空 160
1
標準
buyer
文例 · 用例
ところがその品物のなかで最も高い値が出たのはその男が首を縊った縄で、それが一寸二寸というふうにして買い手がついて、大家はその金でその男の簡単な葬式をしてやったばかりでなく自分のところの滞っていた家賃もみな取ってしまったという話であった。
梶井基次郎 のんきな患者 青空文庫
それは少し薄ぎたないようなものであったせいか、長い間買い手もつかずそこに陳列されていた。
寺田寅彦 丸善と三越 青空文庫
今かりにどれかの一枚を絶版にして、天下に撒布されたあらゆる標本を回収しそのただ一枚だけを残して他はことごとく焼いてしまったとしたら、その残った一枚は少なくも数百円、相手により場合によっては一万円でも買い手があるであろう。
寺田寅彦 地図をながめて 青空文庫
たとえばプラチナを使った呼び鈴などは、高くてだれも買い手はないそうである。
寺田寅彦 断水の日 青空文庫
この間山を少しばかり売ろうと思ってちょっと分家に当たってみたところ、買わないというから、誰か買い手がないか聞いてみてくれないかと頼んでみたけれど、おいそれとすぐ買手がつくものでないから、止した方がいいだろうと言うんだ。
徳田秋声 縮図 青空文庫
これじゃ、いくら怒鳴ったって誰も買い手が無い筈だ。
夢野久作 豚吉とヒョロ子 青空文庫
私の小説に買い手がついた。
――当りまえのことを当りまえに語る。 もの思う葦 青空文庫
買い手がなかったらどうしようかしら。
――当りまえのことを当りまえに語る。 もの思う葦 青空文庫