語り手
かたりて
名詞頻度ランク #24705 · 青空 91 例
標準
narrator
文例 · 用例
そこに此の世の喜びの話や悲しみの話は、彼のためには大きすぎる声で語られ、彼の瞳はうるみ、語り手は去つてゆく。
— 中原中也 『疲れやつれた美しい顔』 青空文庫
それが、語り手の心も一緒にすつかり変つたことを表してゐた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
この二つの大阪弁の一人称小説を比較してみると、語り手が一方は男であり、他方は女であるという相違だけではなく、まるで同じ土地の言葉とは思えぬくらい違っているのだ。
— 織田作之助 『大阪の可能性』 青空文庫
スティヴロン氏、或いはストレーヴン氏(彼の名を正確に発音できる土人は少かった)或いはツシタラ(物語の語り手を意味する土語)が、富豪であり、大酋長であることは、最早疑いなきものと彼等には思われた。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
之で愈々私は彼等のツシタラ(物語の語り手)となるのだ。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
夜毎、島の各地方から来た語り手を灯の下に集めて円座を作らせ、彼等から、古い伝説や古譚詩の類を聞くのが、彼の唯一つの楽しみであった。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
その折、語り手が申しますのに、これから先うっかりとこの怪談を人に語らば、話し手に禍いがかかるか、聞き手の身に禍いが起るか、いずれにしても必ずともに何ぞ怪しい祟りがあるゆえ気をつけいと、気味のわるい念を押しましたゆえ。
— 佐々木味津三 『十万石の怪談』 青空文庫
作家としての中野さんは、上手な語り手である。
— ――中野重治「汽車の罐焚き」―― 『鼓舞さるべき仕事』 青空文庫
作例 · 標準
この物語の語り手は、登場人物たちの心情を巧みに表現し、読者を引き込んだ。
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昔話の語り手は、独特の節回しで、子供たちを夢の世界へと誘った。
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ドキュメンタリー映画では、実体験を持つ人物が語り手となり、重厚なドラマを伝えていた。
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ウィキペディア
語り手(かたりて、 は物語論において物語を語る物語内の存在である。ナレーター、語り部 とも。
出典: 語り手 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0