美服
びふく
名詞
標準
fine clothing
文例 · 用例
家康は「上を見な」「身の程を知れ」の「五字七字」を秘伝とまで考えたから、家臣の美服を戒め鹵簿の倹素を命じた。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
婦人の美服に対する欲望は、通例虚栄心という簡単な言葉で説明されているようである。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
このような婦人が、美服に対した時に、あらゆる理知の束縛を忘れ、当然な因果を考える暇もなく、盗賊の所行をあえてするようになる衝動はそれはど浅薄な不まじめなものばかりとも思われない。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
其時|上手の室に、忍びやかにはしても、男の感には触れる衣ずれ足音がして、いや、それよりも紅燭の光がさっと射して来て、前の女とおぼしいのが銀の燭台を手にして出て来たのにつづいて、留木のかおり咽せるばかりの美服の美女が現われて来た。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
この豊原一の宏壮な旅館だからかとも思ったが、まるで芸妓のような美服を著、粉黛している。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
彼等の好むのは、歌と踊と美服(彼等は南海の伊達者だ。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
美服美粧して渡るときは、たちまちに風波が起った。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
* 日清戦争以後の頃から著るしく目立って来たのは、美服を着て湯屋へゆく人の多くなった事である。
— 岡本綺堂 『明治時代の湯屋』 青空文庫
作例 · 標準
舞踏会のために、彼女は最も美しい美服をまとっていた。
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晴れやかな舞台で、役者たちは豪華な美服を身につけていた。
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特別な日にだけ袖を通す、お気に入りの美服がある。
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