毛皮商
けがわしょう
名詞
標準
furrier
文例 · 用例
ところで御承知の通り、毛皮商人ってえなあ半期取引ですから、今コレだけの皮を捌いても、この節季でなくちゃ金が取れねえ。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
が、給仕人の注意を捉えて、何か証文するのは多くウィインの毛皮商だった。
— Mrs. 7 and Mr. 23 『踊る地平線』 青空文庫
リュドミラの母親が毛皮商のところへ働きにゆき、弟が瓦工場へ出かけてしまうと小さいゴーリキイはリュドミラの家へ出かけた。
— 宮本百合子 『マクシム・ゴーリキイによって描かれた婦人』 青空文庫
それによって屍体は、維因納の相当大きな毛皮商の妻で、大戦の前年に、二千磅ばかりの現金と、ありったけの宝石を持って、何処の何者とも知れない中年男と駈落ちして以来行方不明になっている女と判明した。
— 牧逸馬 『生きている戦死者』 青空文庫
一度ブダペストから維因納の友達へ手紙が来たきりで、毛皮商のほうでも実家でも内々捜しているところだった。
— 牧逸馬 『生きている戦死者』 青空文庫
が、身許照会をして色いろ審べてみると、夫の毛皮商は戦争が始まって一週間もしないうちに戦死している。
— 牧逸馬 『生きている戦死者』 青空文庫
例えば毛皮商の店を訪れてみれば、あらゆる動物の毛皮があり、数百円数千円の豪華品が、幾つもの広間の四壁に処狭きまでに掛け並べてある。
— 豊島与志雄 『北支点描』 青空文庫
それから満鉄公所へ寄ると、加藤さんが待つてゐられたので、古澤先生に別れて北満ホテルへ行き、佐藤さんを其れに載せてキタイスカヤ大街の宝石商、毛皮商、百貨店、子供服の店などを観て歩いた。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫