毛皮
けがわ異読 もうひ
名詞多音語頻度ランク #17048 · 青空 1111 例
標準
fur
文例 · 用例
虎なり昇降機械の往復する東京市中繁華の屋根に琥珀の斑なる毛皮をきて曠野の如くに寂しむもの。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
ところが猫の毛皮は大抵の物と摩擦すれば陽性になるにきまっている。
— 寺田寅彦 『猫六題』 青空文庫
若い狐の毛皮を詳しく調べてみると、その毛の生え方が一種特別で数本ずつ束になって一定の間隙を置いて生じている。
— 寺田寅彦 『「万年筆」欄より』 青空文庫
虎の毛皮の外套を着て、ロイド眼鏡をかけた女があったらアメリカ娘と見てよろしい――彼女はタキシードを着たパリジャンの美青年給仕を眼で追いながら、ふかりふかり煙草を吸っている。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
処々どっしりした旧独逸の高級品屋が在り、柵を引しめる棒柱のように見えるので、下品には決して墜さないで、あとは軒並みの戦後独逸の安物屋、街のかみさんや、あんちゃん、ねえちゃんといった処へ、時々素晴らしい毛皮の令嬢奥様も交った調和が、かえって淋しく品の好い高級品屋の店頭より綺麗なのです。
— 岡本かの子 『伯林の降誕祭』 青空文庫
労働者達は私が毛皮の敷物をすすめると素直にその上へ坐り、ストーヴにあたり始めました。
— 岡本かの子 『雪の日』 青空文庫
毛皮服のミアルカ、格子縞のマルゲリット。
— 岡本かの子 『売春婦リゼット』 青空文庫
見てゐるとつめたいそして底知れない変なものが猫の毛皮を網になって覆ひ、猫はその網糸を延ばして毛皮一面に張ってゐるのだ。
— 宮沢賢治 『猫』 青空文庫
標準
kanji "fur" radical