紛失物
ふんしつぶつ
名詞
標準
lost item
文例 · 用例
二三日するとおんつぁんが来て、何か紛失物はなかつたかと聞くのだつた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
ところが、兼五郎の家に唖娘がいて、そんな時の紛失物の所在を能く知っているので、その時前へ来た唖娘に手真似で訊ねたところで、唖娘は畑の前方へ指をさした。
— 田中貢太郎 『唖の妖女』 青空文庫
ほかに目立った品がなくなった様子もございませんので、まあ紛失物は無いということになって居ります」「じゃあ、まあ、それはそれとして、家のなかを少し見せて貰いましょう」 勘兵衛に案内させて、徳次と半七は家内をひと通り見まわった。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
なにか紛失物はないかと訊くと、それはよく判らないが、尼が大切にしている革文庫がみえない。
— 蝶合戦 『半七捕物帳』 青空文庫
ほかにはなんにも紛失物はないんだね」「ほかには何もないようです」「よし、判った。
— 張子の虎 『半七捕物帳』 青空文庫
男の紙入れ、女のかんざし、そんな紛失物はかぞえ切れなかった。
— 海坊主 『半七捕物帳』 青空文庫
家内に紛失物もないらしいのを見ると、この惨劇が物取りでないこともほぼ想像された。
— 冬の金魚 『半七捕物帳』 青空文庫
しかるに一方では猴がややもすれば手が長いところから、今も紀州などの田舎では庚申の夜交われば猴に似て手癖悪き子を生むと信ずると同時に、庚申を信ずれば盗難を免るとし、失踪人や紛失物を戻し、盗賊を捕うるにこの神に祈り、縄を以てその像を縛るは、その本意神様を盗人と見立てたので、この神、本は猴だったと知れる。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
駅の遺失物係には、毎日多くの紛失物が届けられる。
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紛失物の中から、自分の鞄を見つけることができた。
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紛失物として届けられた品々の中に、彼は昔なくした指輪を見つけた。
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