半円
はんえん
名詞名詞-の形容詞
標準
semicircle
文例 · 用例
今唇の前後の方向の位置をXで表わし、唇の開きをYで表わすとるると、イエアオウと順に発音する場合にXYで表わされる直角坐標図の上の曲線はざっと半円形のようなものになる。
— 寺田寅彦 『歌の口調』 青空文庫
その曲線は前に云った半円形を基とした半円筒の面の上をあちこち動きながらZの方向に延びて行くのである。
— 寺田寅彦 『歌の口調』 青空文庫
わんどとは水の彎曲した半円形をいうのだ。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
流れは林の間をくねって出てきたり、また林の間に半円を描いて隠れてしまう。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
アーチになった祭壇のすぐ下には、スナイダーを楽長とするオーケストラバンドが、半円陣を採り、その左には唱歌隊の席がありました。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
」 少し離れて半円を廻わして、遊山がえりの――自動車より前に駆集った群が、間近くも寄らないのは、銅像に攀じた魔の振袖のはじめから、何となきこの拳銃の影であった。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
この世話方の、おん袴に対しても、――(たかが半円だ、ご免を被って大きく出ておけ。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
小菊にて上包みせる緋塩瀬の紙入れを開きて、渠はむぞうさに半円銀貨を投げ出だせり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫