弓形
ゆみがた
名詞
標準
文例 · 用例
其を片手で祕したけれども、足のあたりを震はすと、あゝ、と云つて其の手も兩方、空を掴むと裙を上げて、弓形に身を反らして、掻卷を蹴て、轉がるやうに衾を拔けた。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
門外の道は、弓形に一条、ほのぼのと白く、比企ヶ|谷の山から由井ヶ|浜の磯際まで、斜に鵲の橋を渡したよう也。
— 泉鏡花 『星あかり』 青空文庫
半町ばかり行くと、路が恁う急に高くなつて、上りが一ヶ|処、横から能く見えた、弓形で宛で土で勅使橋がかゝつてるやうな。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
可憐や艶麗な女の姿は、背筋を弓形、裳を宙に、縊られた如くぶらりと成る。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
白く輝いた蜘蛛の糸が弓形に膨らんで幾条も幾条も流れてゆく。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
近頃は、弓形になった橋の傾斜が苦痛でならない。
— 織田作之助 『馬地獄』 青空文庫
汚れ煤けたガラスに吸い付いたように細長いからだを弓形に曲げたまま身じろきもせぬ。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
する/\と向うへ流れて、横ざまに近づいた、細い黒い毛脛を掠めて、蒼い水の上を鴎が弓形に大きく鮮かに飛んだ。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
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初等幾何学における弓形(ゆみがた、英: circular segment は、円板から割線または弦によって残りの部分から「切り取られる」部分を言う。より厳密には、円の劣弧 とその円弧の両端点を結ぶ弦で囲まれた二次元の領域を弓形という。
出典: 弓形 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0