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凝固

ぎょうこ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #23628 · 青空 174
1
標準
coagulation
文例 · 用例
空気がゼラチンか何かのように凝固したという気がする。
寺田寅彦 夕凪と夕風 青空文庫
その凝固した空気の中から絞り出されるように油蝉の声が降りそそぐ。
寺田寅彦 夕凪と夕風 青空文庫
が、彼の思索や行為はいつの間にか佯りの響をたてはじめ、やがてその滑らかさを失って凝固した。
梶井基次郎 冬の日 青空文庫
自由の利く者は誰しも享楽主義になりたがるこの不穏な世に大自由の出来る身を以て、淫欲までを禁遏したのは恐ろしい信仰心の凝固りであった。
幸田露伴 魔法修行者 青空文庫
竹羊羹というのは青竹のひと節に黒砂糖入り水羊羹をつめて凝固させたものである。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
とりわけ、多少でも小説に関心持っているらしい人たちが、笠井さんの傍にいるときなどは、誰も、笠井さんなんかに注意しているわけはないのに、それでも、まるで凝固して、首をねじ曲げるのさえ、やっとである。
太宰治 八十八夜 青空文庫
中に心核があってその周囲に砂糖が凝固してだんだんに生長する事にはたいした不思議はない。
寺田寅彦 備忘録 青空文庫
手首が硬直凝固の状態になっていてはキューのまっすぐなピストン的運動が困難であるのみならず、種々の突き方に必要なキューの速度加速度の時間的経過を自由に調節することも不可能であるように見える。
寺田寅彦 「手首」の問題 青空文庫