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仰向く

あおむく
動詞-五段-カ行
1
標準
to look upward
文例 · 用例
」と、独言のように云って、顱巻を反らして仰向く
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」 と苦笑して、「別れに献した盃を、清葉が、ちっと仰向くように、天井に目を閉いで飲んだ時、世間がもう三分間、もの音を立てないで、死んでいて欲しかった。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
軒は俯向き、屋根は仰向く
泉鏡太郎 飯坂ゆき 青空文庫
」 やれこら、どつこいしよ、と良寛さんは仰向く
新美南吉 良寛物語 手毬と鉢の子 青空文庫
……床に行李と二つばかり重ねた、あせた萌葱の風呂敷づつみの、真田紐で中結わえをしたのがあって、旅商人と見える中年の男が、ずッぷり床を背負って当たっていると、向い合いに、一人の、中年増の女中がちょいと浮腰で、膝をついて、手さきだけ炬燵に入れて、少し仰向くようにして、旅商人と話をしている。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
梅次がちっと仰向くまで、真顔で聞いて、「まったくだわねえ。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
やいの、) と心持仰向くと、不意に何と……がらがら、どど、がッと鼠か鼬だろう、蛇も交るか、凄じく次の室を駆けて荒廻ると、ばらばらばらばらと合せ目を透いて埃が落ちる。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
女房は行きがけに、安手な京焼の赤湯呑を引攫うと、ごぼごぼと、仰向くまで更めて嗽をしたが、俥で来たのなどは見た事もない、大事なお花客である。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
作例 · 標準
突然の土砂降りに、思わず空へと仰向いてしまった。
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ソファに深く腰掛けたまま仰向くと、天井の染みが人の顔のように見えた。
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彼は悲しみを堪えるかのように、天を仰向いて深く息を吐き出した。
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