納め
おさめ
名詞名詞-接尾辞名詞-の形容詞頻度ランク #8090 · 青空 183 例
標準
the end (of)
文例 · 用例
」と、どうやら無事に言い納めた時に、三十歳を少し越えたくらいの美しい人があらわれ、しとやかに一礼して、「はじめてお目にかかります。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
行く春や逡巡として遅桜「逡巡」という漢語を奇警に使って、しかもよく効果を納めている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
『足を蹈んだのは僕が惡かつた、惡かつたから謝罪る、ねえ君、これは僅かだけれど膏藥代に、な、納めて呉れ玉へ、さあ』對手の心事、酒代にありと見て取つた若紳士は、事の組し易きを喜んで、手早く握つた銀貨、二枚、三枚、光る物手をすべつて男の掌に移るよと見る間に「呵」と叫んで紳士は身を轉換した。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
その中で、小御岳の小舎で、亡友、曾我部一紅追悼登山の納め手拭を見出した時、私の眼にうるみを覚えた。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
私も、桑港で発行される日本字新聞『日米』で、君とスタア博士と富士山との交渉を書いて、心ばかりの供養に代えたが、富士山の納め手拭から、この事を知ったのは、山中でひょっくり君に出逢ったようであった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
凍るものから、餌食を見出して来やがれ」 ぺっぺっぺっと唾を三度、庭に吐き去りかけたが、ふとそこに落ちている小石の一つを拾って手早く懐に納め、「ざまを見よ。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
だが驚いたなあ」 老妓は腕に指痕の血の気がさしたのを、縮緬の襦袢の袖で擦り散らしてから、腕を納めていった。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
葛籠の底に納めたりける一二枚の衣を打かへして、浅黄ちりめんの帯揚のうちより、五|通六通、数ふれば十二|通の文を出して旧の座へ戻れば、蘭燈のかげ少し暗きを、捻ぢ出す手もとに見ゆるは殿の名。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
作例 · 標準
例句