極悪人
ごくあくにん
名詞
標準
utter villain
文例 · 用例
つまらんものを書いて、佳作だの何だのと、軽薄におだてられたいばかりに、身内の者の寿命をちぢめるとは、憎みても余りある極悪人ではないか。
— 太宰治 『父』 青空文庫
どんな極悪人でも、自分がこれから残虐の犯罪を行はうといふその直前に於いて、山水の美にうつとり見とれるほどの余裕なんて無いやうに思はれるが、しかし、この十六歳の美しい処女は、眼を細めて島の夕景を観賞してゐる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
一線、やぶれて、決河の勢、私は、生れ落ちるとからの極悪人よ、と指摘された。
— 太宰治 『懶惰の歌留多』 青空文庫
素より不信の極悪人、此儘に打ち捨て置き、風来犬にな食す可きなれど、今日は異例の情をもて、聖まりやに祈りを上げ蘇生らして呉れむずらむ。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
もし右大将家としたなれば、己は主君に二|刀まで傷を負わしたから、不忠不義の極悪人となって死なねばならぬ、それも己一人死ぬるなら好いが、父をはじめ一家一門にもその咎めがかかって、人に羨まれる畠山の家門を恥かしめることになる。
— 田中貢太郎 『頼朝の最後』 青空文庫
如何に人の性を失つた極悪人のした事としても受け取れない。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『病院横町の殺人犯』 青空文庫
死の佇んでいる玉座をそこは人知れぬひそやかな都市霞なる西方の深い窪地にあり善人悪人聖人極悪人みな永遠の眠りについている。
— エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 『ポオ異界詩集』 青空文庫
世人を戦慄させたような極悪人の場合は別として、世人は、被告が寛大の刑に処せられることに対して、大した抗議を懐くものではありません。
— 菊池寛 『若杉裁判長』 青空文庫
作例 · 標準
物語の最後に、ついに極悪人が捕らえられた。
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彼は誰もが認める極悪人で、その悪行は枚挙にいとまがない。
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「あの男は本当に極悪人だな!許せない!」と彼は怒りを露わにした。
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