艶女
えんじょ
名詞
標準
glamorous woman
文例 · 用例
東京|天王寺にて菊の花片手に墓参りせし艶女、一週間思い詰しが是も其指つきを吉祥菓持せ玉う鬼子母神に写してはと工夫せしなり。
— 幸田露伴 『風流仏』 青空文庫
かくてこそ聴け、艶女等が猥らにわかきさざめごと。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
或ときはむかし別れし妹に逢ひたる兄の心となり、或ときは廃園に僵れ伏したるヱヌスの像に、独悩める彫工の心となり、或るときはまた艶女に心動され、われは堕ちじと戒むる沙門の心ともなりしが、聞きをはりし時は、胸騒ぎ肉|顫ひて、われにもあらで、少女が前に跪かむとしつ。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
その婿趙文挙|酷く寡婦を好み、自分の妻を妹と詐り、延き入れて同宿せしめ中夜にこれに就くにの門人王大喜その術をその弟王二喜に伝え、二喜十八、九歳の艶女に化け裁縫絶巧兼ねて婦女を按摩す。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
確と左様なことを申したか」 関白忠通は二日酔いらしい蒼ざめたひたいの上に蒼い筋を太くうねらせて、扇を膝にきっと突き立てたままで、自分の眼の前に泣き伏している艶女の訴えをじっと聞き済ましていた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
阿闍梨は眼を据えて、今ここへ立ち現われた艶女の姿をじっと見つめていると、玉藻はうやうやしくそこに平伏した。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
泰親はさきに山科の玉藻の住家を凶宅とうらなって、それからだんだん注意していると、玉藻という艶女は形こそ美しい人間であれ、その魂には怖ろしいあやかしが宿っている。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
幽艶女よ、女よ林中の陰ふかいすずやかな部屋に灯がともりおそき月木の間にさしいでて影をまとひ、色をまとひ愁ひつつ或は喜び、灯にうつり、影に入り秋の匂やかな二つの眼をぢつとそそいで夜に塗られた銀と藍との衣裳を引きゆたね小さい扇のやうな盃をあげしほの明るかつた時は曉色なすいつの夏の夜であつたらうか。
— 佐藤惣之助 『季節の馬車』 青空文庫
作例 · 標準
パーティー会場には、映画女優のような艶女たちが集まっていた。
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彼女は、その場にいる男性全員の視線を集めるほどの艶女だ。
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昔の絵巻物には、優雅な衣装をまとった艶女が多く描かれている。
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