故旧
こきゅう
名詞
標準
old acquaintance
文例 · 用例
もっとも懐かしいのは郷里の故旧の名前が呼びだす幼き日の追憶である。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
高等学校時代厳父の死に会い、当時家計豊かでなかったため亡父の故旧の配慮によって岩崎男爵家の私塾に寄食し、大学卒業当時まで引きつづき同家子弟の研学の相手をした。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
悪口を云われる方では辛抱して罵詈の嵐を受け流しているのを、後に立っている年寄の男が指で盆の窪を突っついてお辞儀をさせる、取巻いて見物している群集は面白がってげらげら笑い囃し立てる、その観客の一人一人のクローズアップの中からも吾々はいくらも故旧の誰彼の似顔を拾い出すことが出来るのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
其地で故旧と会して、野に山に寺に社に、いずれも教場よりは愉快であった。
— 夏目漱石 『入社の辞』 青空文庫
新帝はいまだ幼少のこととて君が故旧たる霍子孟・上官少叔が主上を輔けて天下の事を用いることとなったと。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
翁の名はその姻戚故旧の死亡と共に遠からずこの地上から平々凡々と消え失せて行きはしまいか。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
現在生存して居られる知人故旧の人々の、思い出の種として、略するに忍びないから左に掲げておく。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
四 大評判 我が家にては親戚故旧を招きて一大盛宴を張りぬ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
作例 · 標準
久しぶりに帰省した折に地元の故旧を訪ね、深夜まで昔話に花を咲かせた。
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彼は故旧を大切にする性格で、学生時代の友人たちとは今でも定期的に飲み会を開いている。
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偶然街角で故旧に出会い、あまりの懐かしさに立ち話が随分と長引いてしまった。
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