昔馴染み
むかしなじみ
名詞
標準
文例 · 用例
やがて雨さえ降って来て、家内も、母も、妹も、いい町です、落ち附いたいい町です、と口ではほめていながら、やはり当惑そうな顔色は蔽うべくもなく、私は、たまりかねて昔馴染みの飲み屋に皆を案内しました。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
76=廊下 ばッたり出会った浪人客は昔馴染みの村井庄兵衛です。
— 山中貞雄 『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』 青空文庫
76=廊下 ばッたり出会った浪人客は昔馴染みの村井庄兵衛です。
— 山中貞雄 『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』 青空文庫
ナンシィにも昔馴染みにも、ヘンリ・ウッドが背を伸ばしたまま死んだと思われた方がいい。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
こう見たところは、お互いにいかにも打ち解けた昔馴染みであるらしくも思われるが、その事情をよく知っている富寿らの眼からみると、彼女と富子とのあいだには大きい溝がしきられている筈であった。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
それは彼女が遠縁にあたる家で、町でも第一流の堀江屋という大きい料理屋であるので、昔馴染みの富子のために町の芸妓たちをも駆りあつめて、初日の晩から花々しく押し掛けるとのことであった。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
昔馴染みはやはり頼もしいと富子も喜んでいると、午後になって堀江屋から大きい見事な花環をとどけて来た。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
いくら昔馴染みでも、もうおれたちはそばへも寄り付かれまい。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫