虚を突く
きょをつく
表現動詞-五段-カ行
標準
to catch off guard
文例 · 用例
三上はいつも外出がちですが、或る晩、早めに帰って来ました時、先方の虚を突くつもりで、いきなり茶の間で話を切り出しました。
— 豊島与志雄 『死因の疑問』 青空文庫
犯罪者のトリックというものは、いつも常識の逆をいって、人の虚を突くものです。
— 江戸川乱歩 『影男』 青空文庫
その間、三好憲兵は韮崎の身辺を離れず、彼の一挙一動を見守っていたが、散開となり、一同がそれぞれの家庭に引上げる時となって、その虚を突くように、彼は韮崎の側に寄って行った。
— 江戸川乱歩 『偉大なる夢』 青空文庫
だが、曲者は、上野駅で明智をさらった手際でも分る様に、人の虚を突く術を心得ていた。
— 江戸川乱歩 『魔術師』 青空文庫
巌流は約を違えず、最前からこれにて待ちかねていた」「…………」「一乗寺下り松の時といい、三十三間堂の折といい、常に、故意に約束の刻をたがえて、敵の虚を突くことは、そもそも、汝のよく用いる兵法の手癖だ。
— 円明の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
――孔明が曹操に対しての作戦は、すべて、曹操自身の智をもって、曹操の智と闘わせ、その惑いの虚を突くにあった。
— 図南の巻 『三国志』 青空文庫