一寸逃れ
いっすんのがれ
名詞
標準
quibbling
文例 · 用例
まあ兎も角も明日まで待ってくれと、お菊は一寸逃れの返事をして、ようよう其処から逃げ出して来たのであった。
— 岡本椅堂 『黄八丈の小袖』 青空文庫
俺は切羽詰って一寸逃れに、知人の品物を質入れした。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
おれもやがて帰るから、お前はひと足先へ帰れ」 見え透いた一寸逃れと、弟はなかなか得心しなかった。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
俺は切羽詰つて一寸逃れに、知人の品物を質入れした。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
今じきにあがりますと云いながら、夕方になっても来て呉れないので、家の者は、書生が悪いと云ったので一寸逃れをして居るのだろう、お医者なんて不親切なものだなどと云い合って居た。
— 宮本百合子 『黒馬車』 青空文庫
とうとう一寸逃れを云って、その場は納まったが、後で聞くとやはりその女は、それから三日ばかりして、錺屋の職人と心中をしていた。
— 芥川龍之介 『ひょっとこ』 青空文庫
そうしていて、たゞ一寸逃れにお宮の処に行っていたかった。
— 近松秋江 『別れたる妻に送る手紙』 青空文庫
がまた一方から考えて見ると、それは畢竟無益なことであって、たとい一寸逃れに居士及自己を欺いておいたところで、いつかは道灌山の婆の茶店を実現せずにはおかなかったのである。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
作例 · 標準
彼はいつも一寸逃れの嘘をついて、その場をやり過ごそうとする癖がある。
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「宿題?あ、今やろうと思ってたところ!」なんて、一寸逃れな言い訳はもう通用しないよ。
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野党の厳しい追及に対し、大臣は一寸逃れの答弁を繰り返すばかりだった。
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