雄々しい
おおしい
形容詞
標準
manly
文例 · 用例
都下砂村の有名な金魚飼育商の秋山が蘭鋳からその雄々しい頭の肉瘤を採り、琉金のような体容の円美と房々とした尾を採って、頭尾二つとも完美な新種を得ようとする、ほとんど奇蹟にも等しい努力を始めて陶冶に陶冶を重ね、八ヶ年の努力の後、ようやく目的のものを得られたという。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
後の世の人は、この母上の皇后の、いろんな雄々しい大きなお手柄をおほめ申しあげて、お名まえを特に神功皇后とおよび申しております。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
極めて雄々しい性格のうちに、こんななよなよとした一面があるため、しばしば噂が立ったり憶測を呼んだりしたとか。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
雄々しい気性で生きているせいか、真弓は昔のままにすこやかであるらしく見えた。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
ちょうど親しい心と心とが出あった時に、互いに感ぜられるような温かい涙ぐましさが、君の雄々しい胸の中にわき上がって来た。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
ホイットマンが「アダムの子等」に於て、性慾を歌い、大自然の雄々しい裸かな姿を髣髴させるような瞬間を讃美したことに何んの不思議があろう。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
葉子は倉地の後ろから着物を羽織っておいて羽がいに抱きながら、今さらに倉地の頑丈な雄々しい体格を自分の胸に感じつつ、「それは二人ともいい子よ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
それも一歩ごとにその足跡から花がほほ笑むという、素足の美しい女神ではなく、雄々しい行進曲に合せて、馬を躍らせて来る男性の神様である。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫