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前生

ぜんしょう
名詞
1
標準
previous existence
文例 · 用例
もっとも、現に我れを構成していたすべての元子が、測るべからざる未来において、偶然に再び元のとおりに結合して今の我れと同じものも作るような事はありうるかもしれないが、その再生した我れが、前生の我れを記憶していようとは思われない。
寺田寅彦 ルクレチウスと科学 青空文庫
しかしこの結婚も甘美とは行かず、半年もたたぬうちに彼の前生活について、そっちこちで悪い噂が耳に入り、そのうち放浪時代から付き絡っていた、茨城生まれの情婦が現われたりして、彼女が十年働いて溜めた貯金も、あらかたその手切れに引き取されてしまった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
あんな天才生活時代の前生涯と、今のプライヴェート生活のような親密な性情と両面持っている……」 かの女とむす子がプライヴェートな会話に落ちこんでいると見たらしく、アルトゥールは非常に軽快なアクセントで、他の連中に講演口調で喋っていた。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
重圧を感じた彼女は、老いた夫であるとはいえ、たとえ外交官として復活しなくとも、何か夫の前生の経験を生かして、妻としての自分の生活を華々しく張合いのあるものにして呉れることを期待した。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
けれども、前生に亭主を叱る女か何か、ひどく汚いものだったために、今その罰を受けているのだ。
太宰治 創生記 青空文庫
だまって耳をすませば、おれのその前生の女の、わめき声が、地の底の底から、ここまで聞えて来るような気がするのだ。
太宰治 創生記 青空文庫
二生の人というのは転生を信じた印度に行われた古い信仰で、大抵二生の人は宿智即ち前生修行の力によって聡明であり、宿福即ち前世善根の徳によって幸福であり、果報広大、甚だ貴ぶべき者とされて居る。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
梵天は此世の統治者で、二生の人たる嬰児の将来は、其の前生の唱名不退の大功徳によって梵天の如くにあるべしという意からの事だ。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
作例 · 標準
初めて来た場所なのに懐かしく感じるのは、前生でここに住んでいたからかもしれない。
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前生での行いが今の人生に影響を与えているという考え方は、多くの宗教に見られる。
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彼女との出会いに、何か前生からの深い縁を感じずにはいられなかった。
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