貧困者
ひんこんしゃ
名詞
標準
pauper
文例 · 用例
現時ノ農業發達ノ程度ニ於テハ婦人ヲ炎天ニ晒ラシテ其ノ美ヲ破リ、又ハ貧困者多キ近キ將來ニ於テハ婦人ヲ工場ニ驅使シテ其ノ樂ヲ奪フコトモ止ムヲ得ザル人間生活ナリ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
影というのは、之もアリヤンの若い女性、名は覚えて居ぬが、何でも当時、日本へ渡って来たばかりの、乞食に等しい貧困者であった。
— 松永延造 『ラ氏の笛』 青空文庫
玩弄さるる美 一番初めに云って置きたいのは、私が物質上の貧困者であるに拘らず、贅沢過ぎる心を持っているという悪い惨めな点である。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
何故なら彼は、豊かではなかつたが同情心に富んでゐて、遊蕩児にも貧困者にも一様に人気があつたが、たゞ一つ困つたことには、自分のこんな芸のことだけに就いては、非常に神経質で、若し招待を辞退でもしたら、おそらく不気嫌の色を露骨に現し、敵意さへ抱き兼ねぬ性質があつたからである。
— 牧野信一 『歌へる日まで』 青空文庫
雪太郎も僕も「リムリヒ村」では随一の貧困者で多くの債権者を持つ身であつたが、彼等は夜になると僕等が灯りもつけずにぐつすりと眠り、如何に嵐の勢ひで扉を叩いても決して醒めなかつたから、夜明けを待つておし寄せるのであつた。
— 牧野信一 『沼辺より』 青空文庫
私たちの家の入り口へ来て立つような貧困者も多くなった。
— 島崎藤村 『分配』 青空文庫
水を沸かして蒸汽とし、其の力で車を廻すと云ふことだけを見ると、如何に考へても自然から復讐せらるべき因縁は無い様であるが、之が人間社会に応用せられると、忽ち多数の貧困者が出来て、生活の困難が始まると云ふのは、畢竟、社会の制度の中に何等か不条理な点が存する故であらう。
— 丘浅次郎 『自然の復讐』 青空文庫
養育院、感化院、孤児院、慈善会、出獄者保護会、安価食物供給所、無銭宿泊所、労働者養老金、貧困者慰問其他種々の救済法は皆この類である。
— 丘浅次郎 『人類の将来』 青空文庫
作例 · 標準
このシェルターは、ホームレスや貧困者を対象に、一時的な宿泊場所と食事を提供しています。
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昔の日本では、貧困者はしばしば社会から見放され、過酷な生活を強いられていた。
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彼は長年の失業の末、ついに貧困者となり、日々の生活に困窮するようになった。
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