辞柄
じへい
名詞
標準
pretext
文例 · 用例
町人は自分を納得させるのに、何よりも好い辞柄を見つけた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
Oさんはこんな身体でしたから、人目に子持だなと気づかれるのが恐ろしさに、寮に入つてからまる二年といふもの、女友達がどんなに誘つても、何とかかとか辞柄を設けて、一度だつて一緒にお湯には入らなかつたさうです。
— 薄田泣菫 『恋妻であり敵であつた』 青空文庫
家康も於義丸は兎も角、仙千代招還せんことは作左が老情を酌みて、喜びて許ししなるべく、母が大病とは円滑に聞こえて、否み難き好辞柄なりけり。
— 芥川龍之介 『大久保湖州』 青空文庫
其の表面の辞柄は大英国の統一を維持すといふに在れども、其の豹変の倏忽なるは、今尚ほ厳酷なる批評家の冷笑を免がるゝ能はず。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
いったい今度のことに限らず、男の方から断るのはよいが、女の方から断ると云うのは、いくら辞柄を婉曲にしてみたところで、男に耻を与えることになるのだとすると、もう蒔岡家は今迄にも随分多くの人たちから恨まれているものと思わなければならない。
— 上巻 『細雪』 青空文庫
彼の手はさらに肩から節子のうなじへいき、髪をくぐって彼女の後頭部をとらえた。
— 片岡義男 『東京青年』 青空文庫
作例 · 標準
彼は病気を辞柄に仕事を休んだ。
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本当は行きたくないのだろうが、何か辞柄を探しているようだ。
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ちょっとした辞柄を作って、会議を早めに退席した。
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