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渡星

とせい
名詞動詞-サ変
1
標準
going to Singapore
文例 · 用例
水禽の大鉄傘を過ぎて、おっとせいの水槽のまえを通り、小山のように巨大なひぐまの、檻のまえにさしかかったころ、佐竹は語りはじめた。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
父上のいくさの話が出て子供等が急におとなしくなったと思うたら、小さいのとせいちゃんは姉上の膝の上ではや寝てしまった。
寺田寅彦 青空文庫
それから、やっとせいせいしたというようにぐっすりねむりました。
宮沢賢治 セロ弾きのゴーシュ 青空文庫
正面の肋のあたりを、庖丁の背でびたびたと叩いて、「世間ではですわ、めっとせいはあるが、膃肭臍は無い、と云うたりするものがあるですが、めっとせいにも膃肭臍にも、ほんとのもんは少いですが。
泉鏡花 露肆 青空文庫
」 無骨な口で、「船に乗っとるもんでもが……現在、膃肭臍を漁った処で、それが膃肭臍、めっとせいという区別は着かんもんで。
泉鏡花 露肆 青空文庫
世間で云うめっとせいというから雌でしょう、勿論、雌もあれば、雄もあるですが。
泉鏡花 露肆 青空文庫
塩釜は安産と戦捷の神といわれ、お守りを受けに往くところだが、銀子たちには土地の民謡「はっとせい節」を郷土色そのままに、土地の芸者から受け容れるという目当てもあった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
それも銀子が一座する芸者のなかに、塩釜育ちの妓があり、「はっとせい節」の話が出て故郷を思い出し、客に強請んだからであった。
徳田秋声 縮図 青空文庫