曖昧さ
あいまいさ
名詞
標準
ambiguity
文例 · 用例
この曖昧さ加減を最も明らかに吾人に示すのは綿糸の撚り糸である。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
しかしもともと相対性理論の存在を必要とするに至った根原は、畢竟時に関する従来の考えの曖昧さに胚胎しているのではないかと考えられる。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
人生観の裡に含まれた、多くの曖昧さ、其等は皆、所謂よい家庭の習俗と、甘い、方便に安んじ得る妥協的な利己から来て居たものが、明かな光に照り出された。
— 宮本百合子 『日記・書簡』 青空文庫
上原を訪ねて、自分の考へを率直に語つた時に、それまで殘つてゐた曖昧さと躊躇は消えたのであつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
その曖昧さが今彼の心に動搖と不安とをもたらし來つたのである。
— 島木健作 『盲目』 青空文庫
僕は自分が變ることを恥ぢず恐れず、變り方の曖昧さと僞りとを恐れてゐる。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
「長篇の形式と内容の問題」で、この著者も昨今流行の長篇が、所謂力作主義ではあるけれども、文学作品としてはいずれも訴えて来るものが少く「一番つよく考えさせられることは、思想の弱さ、曖昧さである」としている。
— ――『現代文学論』にふれて―― 『作家に語りかける言葉』 青空文庫
従って、日本人の返事の曖昧さは、世界でおどろかれる特徴の一つとなりました。
— 宮本百合子 『新しい躾』 青空文庫
作例 · 標準
例句