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年玉

としだま
名詞
1
標準
New Year's gift
文例 · 用例
年玉としてである。
太宰治 青空文庫
毎年ゆで玉子屋の三人いる子供に五十銭宛くれてやるお年玉も、ことしは駄目かも知れない。
織田作之助 雪の夜 青空文庫
子供さんにも、お年玉を奮発して、下職への仕着も紋無しの浅黄にするといまからでも間に合いますから、お金の事など心配せず、まあ、わしたちに委せて、大船に乗った気で一つ思い切り派手に年越しをするんだね。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
座蒲団は夏冬とも残らず二階、長火鉢の前の、そいつは出せず失礼と、……煙草盆を揃えて出した上へ、団扇を二本の、もうちっとそのままにしておいたら、お年玉の手拭の残ったのを、上包みのまま持って出て、別々に差出そうという様子でいる。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
これはさる筋の芸妓から年玉に買って頂いたので、すべて、お守扱いにしているから、途中で雨を啖ったために、汚すまいと懐中した。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
母は歪める口を怪しげに動して、「あの、見事な、まあ、御年玉を御戴きだよ」 お俊は再び頭を低げぬ。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
西鶴の『胸算用』一に、吝嗇な隠居婆が、妹に貰いし年玉金を失い歎くに、家内の者ども疑わるる事の迷惑と諸神に祈誓する。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫
折節年末の煤払いして屋根裏を改めると、棟木の間より杉原紙の一包みを捜し出し、見るにかの年玉金なり。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫