デリカシー
デリカシー
名詞
標準
delicacy
文例 · 用例
そして父はまたデリカシーのない男だから怒るばつかりだつた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
おでこは心の広さを現わし、小さく格好よく引きしまった鼻はインテリジェンスとデリカシーの表象であり、下がった目じりは慈愛と温情の示現である、という場合もあるであろう。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
粗野にして滑稽なる相貌をもち、遅鈍にして大食であり、あらゆるデリカシーというものを完全に欠如した性格であった。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
――苦痛と羞辱とに惨たらしく心のデリカシーを傷けられて神経は愈鋭く知覚は弥が上に冷たくなつてゆく私の現在にもなほ哀しみ極つたかういふ法悦のひと時はある。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
名前はちびにしようという説があったが、そういう家畜の名はあるデリカシーからさけたほうがいいという説があってそれはやめになった。
— 寺田寅彦 『ねずみと猫』 青空文庫
『遊亀氏の作品には何ともいへない品のよいデリカシーがある。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
小倉氏の作品には全くデリカシーがありそれが気品を伴つてゐる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
「僕は岡君と違ってブルジョアの家に生まれなかったものですからデリカシーというような美徳をあまりたくさん持っていないようだから、失礼な事をいったら許してください。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はいつも周りの人の気持ちにデリカシーを持って接している。
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その発言は、相手のデリカシーを欠いたものだったため、場が凍りついた。
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政治家には、国民の感情に対するデリカシーが求められる。
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