折本
おりほん
名詞
標準
folding book
文例 · 用例
世に不思議な、この二人の、毛布にひしと寄添ったを、あの青い石の狐が、顔をぐるりと向けて、鼻で覗いた……「これは……」 老人は懐炉を取って頂く時、お町が襟を開くのに搦んで落ちた、折本らしいものを見た。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
寅二郎は、着替えの衣類二枚と、小折本孝経、和蘭文典前後訳鍵二|冊、唐詩選掌故二|冊、抄録数冊とを小さい振分の荷物にした。
— 菊池寛 『船医の立場』 青空文庫
而も此の鐵眼の黄檗の藏經は四角い册子の形をして居る、これは明の萬暦年間に出來た藏經と同じ形をして居るものであつて、由來藏經の折本は寺等に保存して置く上にはさしたる不便を感じないが、之を世間に流布する上には折本は嵩張つて不便であるから、是を册子としたことは藏經を世間に流布する上に效果があつたであらう。
— 内藤湖南 『大阪の町人と學問』 青空文庫
机の上には折本の経本が二、三冊積まれて、その側には小さい硯箱が置いてあった。
— 筆屋の娘 『半七捕物帳』 青空文庫
小さい折本の観音経も落ちていた。
— 狐と僧 『半七捕物帳』 青空文庫
履物はどこにも見えなかったが、その袈裟と法衣と、数珠と経文と、それらの品々がことごとく時光寺の住職の持ち物に符合するばかりか、その経文の折本のうちには時光寺と明らかに書いてあるので、誰もそれをうたがうことは出来なかった。
— 狐と僧 『半七捕物帳』 青空文庫
古い錦絵――芝居の絵を沢山に張った折本を、幾冊かだしてくれた。
— 長谷川時雨 『神田附木店』 青空文庫
八郎太は「道中細見」の折本を披げて、大阪までの日数、入費などを、書き込んでいた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
折本 地名等 折本町(おりもとちょう)は、神奈川県横浜市都筑区にある地名。 折本(おりもと)は、茨城県筑西市にある地名。 折本駅(おりもとえき)は、茨城県筑西市折本にある真岡鐵道真岡線の駅。 その他 折り本(おりほん)は、横に長くつなぎ合わせた紙を折り畳んで作る、製本方法。
出典: 折本 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0