均質
きんしつ
形容動詞名詞-の形容詞名詞頻度ランク #21318 · 青空 6 例
標準
homogeneous
文例 · 用例
ガス体の方則などはガスを均質な連続体と見做す時は至極簡単な意味のものであるが、これが沢山な分子の集合体であると見做せば、これらの方則は複雑多様な関係の平均の云い表わしという外には意味はなくなってしまう。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
そして実際多くの場合に均質な完全弾性体に簡単なる境界条件を与えた場合の可逆的な変化について考察を下すに過ぎないのである。
— 寺田寅彦 『地震雑感』 青空文庫
しかし、自然は人間の知らないいろいろな理由を知っており、持ち合わせているために、世界の万物はことごとく円や球や均質平等であることから救われるのである。
— 寺田寅彦 『自然界の縞模様』 青空文庫
だが文字主体のMS―DOSの環境でこれらのソフトに寄せられるユーザー側の期待は、今、かなり均質化されてきている。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
この溶合の状態(宇宙はここでは完全に均質に溶け合った溶解物のように考えられているのである)がその終期に近づいたときに、主(ブラーマ Brahma)、すなわち、この世界の創造者でしかも吾人の官能には捕え難い主は、五つの元素と他の原始物質とによってこの世界を知覚し得るようにした。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
そして先ず均質一様と考うべき空気の中を、何故わざわざあのように遠廻りをして火花が飛ぶか、そして一見全く不規則と思われる複雑極まる火花の形に或る統計的の法則があるらしいということを不思議がられたそうである。
— 中谷宇吉郎 『指導者としての寺田先生』 青空文庫
リノール酸のようなもっと高度に不飽和な酸の部分的な水素添加によって得た産物は不均質であってオレイン酸に存在する場所以外に二重結合を持つ酸を含むのであろう。
— THE DYNAMIC STATE OF BODY CONSTITUENTS (1942) 『生体構成物質の動的状態』 青空文庫
大いなる種族に占領された身体は、現存の――あるいは科学的に知られた――いかなる地球上での進化の系統にも属さず、奇妙な、厳密に均質の、高度に分化した有機体構造をもち、動物というより植物的な性質が強かった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫