幻辞.com

いけ年

いけどし
名詞
1
標準
old enough (to know better, etc.)
文例 · 用例
いや、膝だの、女の背中だのといって、いけ年を仕った和尚が業体で恐入るが、話が、話じゃからそこはよろしく。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
分別盛りの好い年をして、という顔色の尋常ならぬに得右衛門は打笑い、「其方もいけ年を仕ってやくな。
泉鏡花 活人形 青空文庫
いけ年を仕って、貴女が、去ね、とおっしゃったを止せば可いことでござります。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
――松村さん、木戸まで急用―― いけ年を仕った、学芸記者が馴れない軽口の逃口上で、帽子を引浚うと、すっとは出られぬ、ぎっしり詰合って飲んでいる、めいめいが席を開き、座を立って退口を譲って通した。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
いや、膝だの、女の背中だのといつて、いけ年を仕つた和尚が業体で恐入るが、話が、話ぢやから其処は宜しく。
泉鏡太郎 高野聖 青空文庫
何処で死ぬ身と考える、と心細い身の上ぢやが、何と為ても思切れぬ…… いけ年を為た爺が、女色に迷ふと思はつしやるな。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
いけ年を仕って何も万八を極めるにゃ当りません。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
いけ年を仕てもとかく人|真似は輟められぬもの、況てや小供という中にもお勢は根生の軽躁者なれば尚更、※忽その娘に薫陶れて、起居挙動から物の言いざままでそれに似せ、急に三味線を擲却して、唐机の上に孔雀の羽を押立る。
二葉亭四迷 浮雲 青空文庫
作例 · 標準
その人は今年がいけ年だという迷信を信じている。
いけ年だからこそ特に注意するべきだと言われた。
女性のいけ年は厄年よりも気をつけるべき時期だ。
いけ年にお参りに行く風習は今でも残っている。